※このページはASSAのお灸教室を受講した方のための秘密のページです。

巡るカラダをつくる女性限定のお灸教室
~ツボのお手当とポカポカお灸レッスン~
(配布資料)

鍼灸治療院ASSA 斗谷 麻美

☆お灸の歴史・起源

今から二千年以上前、中国の気温の低い北方地域で発祥したと言われる。
中国では春秋戦国時代(紀元前770年から紀元前221年)ではすでにお灸が行われていた。

医療として体系的に記された最も古い書物には、紀元前2世頃のものとされる馬王堆漢墓(まおうたいかんぼ)から出土されたものがある。
(それよりもさらに前の時代の古代インドやチベットが起源とする説も存在する。)
日本では中国からお灸が伝わり、鎌倉時代に仏教の普及に伴って、僧医がお灸を広めた。

(弘法のお灸、家伝の灸など)

☆お灸の基本

般的にお灸で使うモグサは、乾燥させたヨモギの葉を加工したもの。
原料となるヨモギは日本全国に自生するキク科の多年草で、さまざまな薬効成分(健胃、利尿、解熱、止血等)が含まれている。

ヨモギに含まれるシネオールという成分は痛みや炎症を和らげたり、リラックスされる効果などがある。

☆日本の湿気と冷え

日本は海外に比べて年中湿度が高いため、「湿邪」による症状である肩こりや胃弱、冷え性などが多い。

また、冷たいものの飲食や過度に精白された穀物などはさらに体内に湿邪を増やす。
湿邪は温めることで消える性質があるため、火を使うお灸は効果が高い。
日本でお灸文化が発展したのもこういった気候風土と関係していると思われる。

(湿邪とは…身体の中で代謝されない過剰な水分のこと。
重く、粘着質で下半身に溜まりやすく性質を持つ。日本漢方では水毒と呼ぶ。)

☆お灸の原則

霊枢:経脈篇「陥下するとき則ち之に灸せよ」
→落ちくぼんでいるところにお灸をする

☆東洋医学について

●陰陽論

世界の本質は気であり、
陰陽の二つの気の対立と統一によるものと考える。

●五行学説

世界の一切の事象を
五つで分類し、
関係性を法則化した。
相生関係・相克関係などがある。

※中国、朝鮮、日本では基礎は同じ医学であっても、それぞれの気候や風土に合わせて独自発展しています。
本講座は日本で独自発展した経絡治療を採用しています。

☆ツボとは?

正しくは「経穴」と呼ぶ。
経絡という各内臓に流れる気が表面に出てきているところで、体の内側に通ずるところ。

☆阿是穴とは

中国語で「あ、そこ!」という意味。
経穴(ツボ)ではないが、押して軽い痛みや気持ちいいところ。

☆冷えによく使われるツボの紹介

※指四本分…人差し指・中指・薬指・小指をそろえた時の横幅(三寸)
※親指…横幅(一寸)

○三陰交:
肝・脾・腎の三つの経脈(エネルギーの経路)が交わるところ。
骨盤内の血流を促し、温める効果がある。

(場所)内くるぶしのいちばん高いところから指四本分上がったところ。

○関元:
小腸の状態が現れる場所。腸を温めて体のエネルギーを補充する効果がある。

(場所)お腹。おへそから指四本分下のところ。

○湧泉:
元気のエネルギーが湧き出るところ。
足の冷えやだるさ、不眠などに効果がある。

(場所)足の指をグーっと握った時に足裏で一番へこんでいるところ。
足裏を3等分してだいたい3分の1のところ。

☆四総穴の紹介
(身体を四部分に分けて、各部を主治する穴)

腹部;足三里

(場所)すね。膝外側のくぼみに人差し指をおき、指4本分下のところ。

腰と背中:委中

(場所)膝の裏の真ん中で脈打つところ。

顔面部:合谷

(場所)手の甲の親指と人差し指の間。やや人差し指寄りのへこみ。

頭と首の後ろ(後頚部):列欠

(場所)手首の親指側にある骨の出っ張りから指二本分肘に向かったところ。

木→ 太衝・光明

太衝
(場所)足の甲で、親指人差し指の骨の間を足首の方に向かっていったところにあるくぼみ。
脈打つところ。

光明
(場所)外くるぶしの高いところから親指の横幅を基準にして、親指五本分上がったあたり。
骨と筋肉の間のくぼみ。(外くるぶしの五寸上方)

火→ 大陵・外関

大陵
(場所)手のひらを上にして、手首の曲がりジワの真ん中のところ

外関
(場所)手のひらを下に向けた状態で、手の甲と手首の境目にあるしわの真ん中から指三本分(人差し指から薬指)ひじに向かったところ。

土→ 太白・豊隆

太白
(場所)足の親指の内側で、骨が出っぱっているところのすぐ後ろ。

豊隆
(場所)膝の外側と外くるぶしを結んだ線の真ん中あたりから、指一本分外側のところ。

金→ 太淵・偏歴

太淵
(場所)親指の付け根で、手のひら側にある手首にできるしわの端。脈打つところ。

偏歴
(場所)親指を反らした時にできる手首外側の腱と腱の間にできる凹みから、
指四本分肘に向かったところ。

水→ 太渓・飛揚

太渓
(場所)内くるぶしが一番出っ張ったところの後ろで、内くるぶしとアキレス腱との間にある少し凹んだところ。

飛揚
(場所)外くるぶしの後ろのくぼみに指先を当てて上になぞっていくと止まるところ。
ふくらはぎの筋肉の外側のへこんだところ。

では、実際にやってみましょう!


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