今日は東洋医学のマタニティケア、
安産の灸についてご紹介します。
安産の灸は妊娠中の体調を整え、
お産を楽にすることで知られています。
「灸」とつく通り、
本来はお灸を使うのですが、
より手軽に行っていただけるように
今回はお灸の代わりにペットボトルを
使う方法をお伝えしようと思います。
安産の灸とは?
安定期以降に
三陰交(さんいんこう)というツボに、
毎日お灸を行うというものです。
三陰交は骨盤内の血流を
良くする効果のあるツボなので、
妊娠中の足のむくみやだるさなどの
不調を軽減する効果があります。
赤ちゃんが元気に育ちやすくなったり、
お産が軽くなって、産後の体力の回復が
早くなるとも言われています。
三陰交の場所
内くるぶしの一番高いところから
指の横幅4本分、
上がったところにあります。
骨と筋肉の境目で、
軽く押さえると微かにポコッと
凹んでいます。
ペットボトルを使った
安産の灸のやり方
①ポット専用などの
熱に耐えられるペットボトルを用意します。
②ペットボトルに水を三分の一くらい入れます。
その後に熱湯をこぼれない程度まで入れて、
しっかりとキャップを締めます。
(70度程度のお湯があれば、水は不要です。
それをペットボトルに入れて使いましょう。)
③ペットボトルを三陰交に軽く当てて、
熱さを感じたらすぐ離します。
当てては離し、当てては離し…
を繰り返していきます。
※やけどに注意しましょう。
④熱さを感じたり、
三陰交のあたりを手で触って
温まっている感じがしたら終了します。
左右行いましょう。
※目安としては片側につき30秒程度で、
一日一回行います。
やけど防止のためにも
同じ箇所に1分以上行ったり、
一日に何度も行わないでください。
〈注意点〉
・母体が安定してくる
妊娠5カ月目以降から行いましょう。
・切迫流産などの妊娠に関する
トラブルが起きた場合は
直ちに中止し、
医師の指示に従ってください。
最後に
今回ご紹介した安産の灸は
ホルモンバランスを整えたり、
下半身の血流を良くする効果があるので、
妊娠中に限らず、
生理痛や足の冷えやだるさに
悩んでいる方にもおすすめです。
ちなみに、安産の灸をしたついでに
服の上から肩や腰などにも当てると、
ポカポカして
とっても気持ち良いですよ♪
ご自身の好きなタイミングで
リラックスしたい時などに
行ってみてくださいね。
新しい命の誕生が
より幸せで豊かなものとなりますように、
高槻の鍼灸院から願っております!