ASSAの斗谷です。
2月も残すところあと一週間ほどとなりましたが、
毎日寒い日が続いていますね。
寒い時期は冷たい空気と乾燥で
喉や鼻などの粘膜に炎症が起こりやすく、
気をつけていないとあっという間に
風邪をひいてしまうことも。
人は一生のうちに100~200回
風邪をひくという説があり、
大人になっても一年に数回は
風邪をひくのが一般的です。
どんなに気をつけても風邪はひくものですが、
繁忙期や大事なイベントの前などは
何としてでも避けたいですよね。
そこで今回は、鍼灸師である私が
実際に効果を感じて実践している
風邪予防のケアについてご紹介します。
本格的にひく前の「ちょっとおかしいな」
という段階で迅速にケアをすることで、
風邪をひかずに済む場合があります。
身体のこわばりや喉の違和感、
背中がゾクゾクっとするなど、
ちょっとでも違和感を感じたら、
とりあえず試してみるのがおすすめですよ。
① 葛根湯を飲む

これは定番中の定番ですが、
やっぱりすごく効果を感じます。
家に常備しておいて、
背中が何とな~くゾクっとした時、
少し熱っぽくてちょっと体がだるい時、
首や肩にいつもと違うこわばりを感じる時
などに飲むようにしています。
飲み方のコツですが、
とにかく早くすぐに飲むことです。
葛根湯は風邪予防には
効果抜群と感じていますが、
風邪を本格的にひいてからでは
あまり効果がないように思っています。
変だなと思ってそのまま放置して
翌日まで様子を見ていたら、
もう手遅れになることもあるので、
なるべく早めに飲みましょう。
そして、顆粒タイプでも液体タイプでも、
お湯に溶いて飲むのがおすすめです。
身体がポカポカと温まり、
元気になりますよ。
【葛根湯の代わりになるもの】
何らかの事情で服用できない方や、
「頻繁に風邪をひいてしまって
葛根湯の飲むタイミングがわからない…」
という方にはサマハンがおすすめです。

サマハンとは美容と健康に良いとして、
古くから飲用されている
スリランカ発祥のスパイスティーです。
葛根湯にも含まれている生姜をはじめとした
14種類ものスパイスやハーブが配合されていて、
冷えや風邪の予防になることで
知られています。
飲み方は簡単で、
顆粒状になっているので、
お湯などに溶かして飲むだけです。
スパイシーで少しピリッときますが、
きび糖が入っていて、
少し甘味を感じるお味です。
私が初めて飲んだ時は、
ちょっと癖があるな~と思ったのですが、
慣れてしまえば結構おいしいです。
ミルクティーやホットココアに入れて飲むと、
チャイのようでとても美味しくなります。
原料には化学合成添加物などが
含まれていないので、
味さえ大丈夫であれば
普段から飲んでも良いと思います。
Amazomや楽天で気軽に買えるので、
気になる方は調べてみてくださいね。
※当院で販売はしていないですが、
基本的に常備しています。
味を試してみたい方は
ご来院の際にお声がけくださいね。
②風邪予防に効果的なツボを温める
この方法については以前、
こちらの記事に詳しく載せました。
特に喉の違和感や痛みなどの症状に
おすすめのケアで、
覚えておいて損はないです。
下記のボタンからご覧くださいね。
③肩甲骨の間を温める
これは貼るカイロなどを使って、
肩甲骨の間を温める方法です。
肩甲骨の間には風門(ふうもん)と
呼ばれるツボがあり、
東洋医学ではここから
風邪が体に入ってくると考えます。
(風邪が入る門だから
風門という名前なんです。)
風門を温めて、
風邪に退散してもらいましょう!

カイロで温める場合はくれぐれも
低温やけどには気をつけてくださいね。
小豆カイロなどを持っている方は、
気持ち良い温度で20分程温めましょう。
④ストレッチで
呼吸を整える
風邪をひく前の体を観察していると
背中や肩周り筋肉が緊張して、
体が捻じれていたり、
歪んでいることがよくあります。
体に捻じれや歪みが起こると呼吸が浅くなり、
免疫力低下を招くことに。
結果、
風邪をひきやすい状態へと繋がります。
そのため、体を動かして
筋肉に刺激を与えることが重要です。
特に重要なのが、
呼吸との関連が深い肋骨まわりの筋肉に
刺激を与えることです。
ご紹介するストレッチは、
肋骨の周辺の筋肉の緊張を和らげて
呼吸を深めるのに役立ちます。
【ストレッチのやり方】
①両手を組み、頭上に持ち上げて伸びをします。

②上半身を真横に倒し、そのままの姿勢で三回深呼吸します。
左右とも行ったら、手をほどいて脱力しましょう。

※この動きを2~3回繰り返します。
また、やや斜め前や斜め後ろに倒すと
ストレッチされる場所が変わるので、
倒す角度を変えて、
さらに複数回行ってください。
〈番外編〉風邪ひき後のケア
どんなに予防しても、
どんなに気を付けても、
風邪をひいてしまう時はありますよね。
そんな時におすすめな過ごし方は
固形物をなるべく避けて
胃を休ませることです。
消化や代謝にエネルギーを使わない分、
体が回復に専念できるようになります。
お粥やスープなど、
消化の良いものを取り入れると良いですね。

ちなみに、私は風邪をひくと
食欲がなくなることが多いので、
デトックスするつもりで断食します。
もしお腹が空いていたとしても、
体がだるければスープを飲む程度にして、
とりあえず睡眠を優先します。
また、整体的な視点で見ると、
鼻水や痰などの風邪の症状は
体が不要なものを外へと
出そうとしている反応です。
なので、
体のデトックスを邪魔しないように、
鼻水や痰は止めずに
どんどん出すようにしています。
そのせいか風邪が治ったあとのほうが、
ひく前より体は元気になりますし、
肌つやがアップしていることが多いです。
最後に
いかがでしたか?
これらの方法に私は何度も助けられてきました。
皆さまにとってもこの記事が
少しでもお役に立ったたら嬉しいです。
とは言うものの、
風邪を怖がり過ぎるのもストレスになります。
適度に予防しつつも、
かかってしまったら
「よし、この機会にデトックスだ!」
くらいに気楽にいる方が
ストレスも少なくいられるんじゃ
ないでしょうか。
また、風邪のあとになかなか
身体のだるさが治らない時などは、
ぜひ一度、当院に
ご相談いただけたらと思います。
治りきらない原因に骨格の歪みや緊張が
影響しているケースがあるので、
鍼灸や整体でそれらを調整すると
回復が早まることがあります。
ということで、
どうぞ風邪に気を付けて
お過ごしくださいね。
