0番から21番を
「どういう感情があると選びやすいのか?」
をそれぞれ解説しています。

0番

(0番)愚者

このカードの絵柄は
「自由」「冒険」をイメージさせます。

犬とともに旅に出る若者。
彼は小さな荷物一つで楽しそうに歩いています。
手元には可憐な白い花があり、
彼の純粋さと強い生命力を感じさせます。

このカードを選んだ時、
「自分をもっと開放させたい」という気持ちが
心の奥底で眠っている場合があります。

ありのままの自分で、自由に人生を歩みたい
という想いがあなたの中で、
強くなっているのかもしれません。

しかし、身軽な格好で意気揚々と歩く場所は
足場も悪く、かなり危険な場所のようです。

彼には見えていませんが、
すぐ目の前には崖が迫っているのが
描かれています。
自由や冒険には必ずリスクがあるのです。

それでも尚、彼はリスクよりもワクワクした
面白い人生を送りたいと願うでしょう。
危険さえ楽しんで受け入れる柔軟な視点が
彼にはあるのです。

このカードが気になるのであれば、
今のあなたは価値観が変化する時期に
きていることでしょう。
あなたらしく生きるために、
気楽さとユーモアを持ってくださいね。

1番

(1番)魔術師

このカードの絵柄は
「行動」「創造」をイメージさせます。

絵の中の男性は机の上に道具を並べて、
右手を振り上げた姿は何やら技を披露しようと
しているように見えます。

赤い衣に身を包んだ姿は自信たっぷり。
表情からも確信を持って、
何らかのアクションを起こそうと
していることがわかります。

このカードを選んだ時、
「新しい何かを作り出したい」という気持ちが
高まってきている場合があります。

机に並べた道具に象徴されるように、
きっとこれまでに何かしらの準備を
してきたのでしょう。

しかし、振り上げられた右手は
まだ何もことを起こしてはいません。
行動してこそ、初めて彼の才能は活かされるのです。

実際に彼が何をするのか、
はたまた成功するのか失敗するのかも
まだ誰にも予想できないのです。

このカードが気になるのであれば、
すでにあなたが持っているもの(ものに限らず
経験やスキルなど)を組み合わせて
オリジナリティのあるものを作りたいと
考えていることでしょう。

けれども、まだ何か足りない気がして、
具体的なアクションを起こしては
いないのではないですか?
今のあなたは未完成でも良いので、
まずは何か行動を始めることが
必要かもしれません。

2番

(2番)女教皇

このカードの絵柄は
「秘密」「理性」をイメージさせます。

描かれている女性は全身をベールで隠し、
厳しい顔付きでこちらを真っ直ぐに
見つめています。
手には聖典を携えていることから、
彼女はとても知的で聡明な方なのでしょう。

このカードが気になるのであれば、
努力を惜しまず、
物事に真摯に向き合っている最中かもしれません。

しかし、一方で「理性的に生きたい」
という気持ちが強く、本音を隠してしまっている
可能性もあります。
誠実なあなたはもちろん素敵ですが、
強がり過ぎていると
次第に疲れてしまうことでしょう。

今のあなたは隠してきた本当の気持ちに
目を向ける時かもしれません。
秘密の扉をそっと開いて、
「自分はどうしたいのか?」
「何がしたいのか?」
を問いかけてみてはいかがでしょうか?

3番

(3番)女帝

このカードの絵柄は
「自然体」「母性」をイメージさせます。

描かれている女性は
座り心地のよさそうな椅子に腰かけて、
くつろいでいるようです。
妊娠しているのか、
お腹のあたりが少しふっくらしている
印象です。

このカードが気になるであれば、
身近な人と楽しい時間を過ごしたい気持ちが
強くなっているのではないでしょうか。
心身の緊張をほどいて、
リラックスしたいのかもしれません。

けれども、一方で人のことばかりが気になって、
他人や周囲に依存し過ぎている可能性も
あります。
絵の中の彼女のように、
ゆったりとした居心地の良い場所から
抜け出せずに、行動力が落ちていることも
考えられます。

今のあなたは
リラックスすることを大切にしつつも、
主体性を失わないように気を付けましょう。
「自分で考え、行動する」
このことを心に留めることで、
あなたの飾らない魅力に磨きがかかるのです。

4番

(4番)皇帝

このカードの絵柄は
「厳格」「リーダー性」をイメージさせます。

絵の中の男性は王冠を被っていることから、
地位が高いことがわかります。
石でできた椅子に腰かけ、
燃えるような赤い衣服に身を包んでいます。

このカードが気になるのであれば、
あなたは自分自身を律して、
何事にも動じない強さを手に入れたい
という気持ちが高まっているのではないでしょうか。
彼がまとっている鎧が象徴するように、
心の中は弱い自分と強い自分との戦いの最中
なのかもしれません。

しかし、自分を律して厳格であり過ぎると、
他者に対して柔軟な気持ちを持てなくなる
可能性もあります。
自分と同じ厳しさを相手に求めたり、
周囲をコントロールしようという気持ちが
働いてしまうのです。

今のあなたは、厳格になり過ぎて
自分自身を苦しめていないかを
確認するタイミングなのかもしれません。

「一体、どこは譲れないのか?」
「何を守るのか?」
という線引きをして、
気持ちにメリハリをつけましょう。

厳しい自分も、ちょっと良い加減な自分も
両方受け入れることで、
あなたを慕う人は自然と増えるでしょう。

5番

(5番)教皇

このカードの絵柄は
「指導力」「信頼関係」をイメージさせます。

中央に描かれている男性は足元にいる男性2人を
教え諭しているよう見えます。
彼の右手はキリスト教の祝福のサイン、
左手には三重の杖を持っています。

このカードが気になるのであれば、
あなたは誰かを指導したり、
自分の得意分野を教えたりすることに
使命感や喜びを感じているのかもしれません。

あなたにとっては何てことないことであっても、
誰かにとっては欲しくてたまらない知恵や知識が
存在します。
そのことに気づくタイミングに
きているのでしょう。

しかし、絵の背景は一面灰色で描かれており、
どことなく緊張感も漂っています。
彼から感じられる生真面目さは時として
完璧主義に繋がることがあります。

今のあなたは、
失敗や間違いを恐れるあまり行動に
ブレーキをかけたり、他人に教えを請うたり、
頼ることに後ろめたさを感じたりしている
かもしれません。

誰しも完璧な人間などありません。
絵の中の彼もまた、
指導者である以上に人間でもあります。
わからないことや
知らないことがあるのは当然で、
周囲の手助けが必要なこともあるのです。

「頼ったら格好悪い」などと思わずに、
信頼できる人には悩みを相談したり、頼ることも、
あなたの人間的な成長を助けてくれるはずです。

6番

(6番)恋人

このカードの絵柄は
「愛情」「楽園」をイメージさせます。

絵の中には天使と裸の2人の男女が
描かれています。
そして、両サイドには実をつけた木があり、
女性の後ろの木にはヘビが巻きついています。
まるで、エデンの園にいるアダムとイヴを
彷彿とさせる絵柄です。

このカードが気になるのであれば、
あなたの中で周囲の人やモノに対して愛情が高まっている
可能性が高いでしょう。
それは、「これが好き!」という
トキメキに似た感覚かもしれません。

しかし、時として好き嫌いだけの判断は
視野を狭める危険もあります。
夢中になり過ぎて、
冷静さを失ってしまうこともあるでしょう。

ヘビは悪しき者の象徴と言われています。
甘い言葉ばかりかけてくる人や
楽しいことだけに目を向けていると、
アダムとイヴのように
楽園から追放されてしまうことも。

今のあなたは「好き嫌い」という
純粋な気持ちを大切にしながらも、
ただ楽な方に流されてはいないかを確認する
タイミングに来ているようです。
愛情をポジティブなエネルギーに
変えるためにも、自分自身で考えて
選択することを大切にしましょう。

7番

(7番)戦車

このカードの絵柄は
「コントロール」「邁進」をイメージさせます。

絵の中には男性と白と黒の動物らしき生き物が
描かれています。
大きな星が装飾された冠を被っていることから、
彼は地位の高い人物であることがわかります。

このカードが気になるのであれば、
あなたの中で掲げた目標に向かって
突き進みたい気持ちが強くなって
きているのかもしれません。

また、描かれている二頭の動物は
スフィンクスで、白と黒は陰陽という
相反するエネルギーの象徴です。
勢いよく進んでいくためには衝動的にならずに、
注意深く己をコントロールことが大切だと、
このカードは教えてくれているようです。

また、途中で失速しないためにも
「一体、何のために行動しているのか?」
という目的を見失わないことも重要です。
今のあなたは勢いづいていますから、
いつも以上に目的意識を持って行動しましょう。

成果を求め過ぎれば、目的を見失います。
それでは一時的に上手くいっても、
やがて虚しさばかりが募るでしょう。

根本にはどういう目的や理念があって、
あなたは頑張っているのか再確認してください。
それさえ心にとめておけば、
今のあなたは無敵ですよ。

8番

(8番)力

この絵柄は
「優しさ」「絆」をイメージさせます。

白くゆったりとした衣装に身を包んだ女性と
ライオンが描かれています。
彼女の頭上には
無限マーク(レミニスカート)が浮かび、
優し気な表情でライオンを
あやしているかのようです。

このカードが気になるのであれば、
あなたの中で表面的ではない本質の強さを
求めているのかもしれません。

女性がライオンを手懐けているのは
抑圧や攻撃などではなく、優しさです。
きっと、彼女は忍耐強く優しさを持って
ライオンと接し続けたからこそ、
両者の関係には絆が生まれたのでしょう。

しかし、本当の優しさは芯の強さがなければ、
ただの相手の要望に応えるだけの関係に
なってしまうこともあります。
優しさと強さの本質は同じなのです。

勝ち負けではなく、
相手も自分も心地よい関係を築くことを
目指しましょう。
確かに根気強さが必要ですが、
だからこそあなたの本質的な強さは
磨かれていきます。

9番

(9番)隠者

この絵柄は
「孤高」「探求」をイメージさせます。

老人と思われる男性がランプを手にして、
そっと彼の足元を照らしています。
夜なのでしょうか、
周囲は薄暗く人影もありません。

このカードが気になるのであれば、
あなたは一人きりの時間を作って、
自分の内面を静かに見つめたい
という気持ちでいるのかもしれません。

ランプの光は知性や意識を
象徴するとされています。
まとう無彩色のマントは彼の落ち着きと
辛抱強さをイメージさせます。

このカードは、
時には俗世間から離れて一人なることで、
より深い学びや気づきを得られることを
あなたに教えてくれているかのようです。

しかし、一方で一人でばかり過ごしたり、
周囲との交流をしないでいると、
自分の考えに固執してしまう場合も。
新しいものへの興味や
思想の柔軟性を失ってしまうと、
それは孤高ではなく
「孤独な頑固者」になってしまいます。

今のあなたは探求心が高まってきていますから、
なおさら「良い悪い」という極端な考え方を
しないように注意してください。

物事には色んな側面があることを理解して、
その上であなた自身の意見を持つことを
大切にしましょう。
そうすれば、これまでは気づけなかったような
物事の本質にたどり着くことも可能なのです。

10番

(10番)運命の車輪

この絵柄は
「運命」「時の流れ」をイメージさせます。

絵の中心には車輪が描かれており、
四隅には神聖な生き物たちが何やら
お勉強でもしているように見えます。
車輪の上方には剣を手にしたスフィンクス、
下方にいるのはエジプトの神であるアヌビスと
言われています。
(左側にはヘビもいますね。)

このカードが気になるのであれば、
あなたは今の状況をコントロールしようとするのではなく
自然な流れに任せようとしているのかもしれません。

「人事を尽くして天命を待つ」
という言葉があるように、私たちの身の回りには
コントロールできることと、
コントロールできないことが
存在します。
例えば、
健康に生きるために生活習慣を
気を付けることはできても、
寿命をコントロールできないように。

今のあなたは、
これまでやってきたことを信じて
あとは待つだけの状態ではないですか?

けれども、のんびりばかりもしていられません。
車輪はグルグルと回り、
時はどんどんと進みます。

流れに任せながらも、
今の間に次のアクションを決めておくことが大切です。
チャンスが巡ってきたら、
すぐに掴むことができるように
今は準備の期間と心得てくださいね。

11番

(11番)正義

この絵柄は
「裁き」「決断」をイメージさせます。

中性的な女性が右手には剣、
左手には天秤を持って、
中央に腰かけています。
この女性は法・掟の女神であるテミスを
モチーフにしているとも言われ、
テミスは司法における公平さの象徴です。

このカードが気になるのであれば、
今のあなたは大きな決断をするタイミングに
きているのかもしれません。

剣は感情に流されない知性や信念の表れです。
あなたもまた、
個人的な感情を挟むことなく、
客観的な視点を持って
何かの決断を下そうとしているのでしょう。

それは、もしかすると
大きな痛みが伴うようなことかもしれません。
後悔もするかもしれません。

しかし、惰性でズルズルと
決断を先延ばしにしたり、
変化を恐れて不当な行為を
甘んじて受け入れ続ければ
事態は悪化するばかりのようです。

あなたの「信念」という名の剣で、
新たな未来を切り開いていきましょう。

12番

(12番)吊るされた男

この絵柄は
「試練」「静止」をイメージさせます。

この男性は何かの罰なのか、
片足を木にくくられて逆さに吊るされています。
彼の表情からは苦しさも悲しさも感じられず、
状況に反して穏やかな心境であることが
わかります。

このカードが気になるのであれば、
あなたは今は動けない状況に立たされて
いるのかもしれません。
試練のように感じられるかもしれませんが、
一旦立ち止まって考えることが
必要なタイミングとも言えます。

絵の中の彼の頭には後光が差しており、
動けない状況の中でも彼の思考は
イキイキと冴えわたっているのでしょう。
むしろ、動けないからこそ、
これまでと違ったアイディアが出たり、
逆さまの視点でしか気づけないことが
あるのかもしれません。

今のあなたは、
現状を変えようとジタバタするよりも、
少しの間、
その状況を楽しむくらいの気持ちでいましょう。
行動を起こす前の準備と考えて、
たくさんのアイディアを練ったり、
想像力を働かせてみてください。

13番

(13番)死

この絵柄は
「死」「終了」をイメージさせます。

鎧を身にまとった骸骨が白馬にまたがり、
道を闊歩しています。
周囲には死を迎えた男性らしき人物や教皇、
子ども、若い女性の姿もあります。
よく見ると馬の足元には王冠が落ちていて、
死んでいる男性が王であることを
示しているようです。

このカードが気になるのであれば、
あなたの中で何かが終わりを告げているのかも
しれません。
それは、以前は大切だったものかもしれないし、
手放したくないものかもしれません。

しかし、すべての物事には
始まりと終わりが存在します。
絵の右側に描かれている太陽は
力強く輝いており、
もうすぐ夜が明けることを予感させます。

あなたは今、古い殻を破って、
新しいステージへと向かう最中なのでしょう。
寂しさもあるかもしれませんが、
過去を振り返るのはもうやめて
前を向きましょう。

始まりの朝はもう、
すぐそこまでやってきています。

14番

(14番)節制

この絵柄は
「調和」「節制」をイメージさせます。
天使が杯を両手に持ち、
水を移し替えているようです。

このカードが気になるのであれば、
今のあなたは
持っているのものを組み合わせたり、
違うものを混ぜ合わせることで
新しいものを作り出そうと
しているのかもしれません。

時として、
水はコミュニケーションの象徴とも
捉えられます。
他者の意見に耳を傾けて、
自分とは違う価値観を受け入れることは
想像もしていなかったようなアイディアを
生み出すきっかけにもなります。

描かれた天使は
真剣な眼差しで杯の水を操っています。
このカードは、
急いだり焦ったりせずに
コツコツと作業していくことが大切なのだと
伝えているのかもしれません。

あなたのペースで
様々なものを混ぜ合わせてみましょう。
その先に、一体どんな化学反応を起こるのか。
杯の水をこぼさないように気を付けながら、
コツコツと試行錯誤を
繰り返してみてくださいね。

15番

(15番)悪魔

この絵柄は
「悪魔」「快楽」をイメージさせます。

中央には半獣半人の大悪魔、
両サイドには鎖に繋がれた小悪魔が
描かれています。
背景は一面真っ黒で、
漆黒の闇が広がっています。

このカードが気になるのであれば、
あなたの中にある負の感情と正の感情の
せめぎ合いが大きくなっているのかも
しれません。

小悪魔を繋ぐ鎖は緩く、
彼らの気持ち次第でいつでも抜け出せそうです。
自ら望んで鎖に繋がれているとも考えられます。
つまり、このカードは
負の状態から抜け出すことは、
意志さえあれば実はそう難しくはないと
教えてくれているのでしょう。

まずは、あなたの中にある負の感情に
目を向けて、受け入れてください。
嫉妬やコンプレックス、憎悪、邪な欲望など。
人間なら誰しもが持っていて当然なのです。

自分の不完全さを認めることができた時、
私たちは初めて
自分自身を律することができます。
今のあなたは、
目を背けてきた問題や感情に向き合って、
前向きなエネルギーに昇華させるタイミングに
きているのでしょう。

16番

(16番)塔

この絵柄は
「崩壊」「ショック」をイメージさせます。

そびえ立つ塔に雷が落ちたのでしょうか。
塔は崩れ、火を放ち、
人々が落ちていく様が描かれています。

このカードが気になるのであれば、
あなたの中で価値観の大きな崩壊・変容が
起こり始めているのかもしれません。

崩れゆく塔の上部には王冠があり、
築き上げた地位や権力を象徴しています。
それらが一気に崩れ去るのですから、
ショックも大きいことでしょう。

しかし、現状維持ばかりに気を取られると
成長もできません。
今のあなたは、
凝り固まった常識や価値観を一新する
タイミングに来ているようです。

しんどい作業で痛みも伴いますが、
その分、台風一過のような
晴れやかな気持ちになれるはず。
変化・変容を恐れないで、
成長のための通過儀礼と捉えてくださいね。

17番

(17番)星

この絵柄は
「希望」「理想」をイメージさせます。

裸の女性が一心に池に水を注いでいるようです。
空には星が輝き、
遠くの木に鳥がとまっています。

このカードが気になるのであれば、
今のあなたは夢や理想を描き、
希望に胸を膨らませているのかもしれません。

裸の女性は彼女の純粋さや
素直で飾らぬ姿勢を象徴しています。
絵の中の鳥は
かつては不死鳥と思われていたトキで、
芸術の象徴とも言われています。

つまり、希望の元にはあらゆるものを
生み出すこと(芸術)ができるということ。
希望の光はあなたにとって
夢を叶える原動力となるでしょう。

しかし、希望はあくまでも希望。
現段階で成果が出るのかどうかは
予測できません。
彼女のように裸一貫で
今からスタートさせるのです。
希望を持ちながらも、
時には目標や理想を見直す柔軟さは
忘れずにいてくださいね。

18番

(18番)月

この絵柄は
「不安」「曖昧」をイメージさせます。

上空には月が浮かび、
地上では動物たちが警戒している様子が
描かれています。
月には女性の横顔が描かれ、
どこか憂いをおびた表情に見えます。

このカードが気になるのであれば、
あなたの中でこれまで隠してきた不安な気持ちが
表面に表れ出しているのではないでしょうか。
それは、はっきりとした不安かもしれませんし、
何となく胸がざわざわするような感覚かも
しれません。

月は日々満ちては欠けてを繰り返すことから、
移ろいゆく感情や不安定さの象徴と
されてきました。
あなたの感じている不安な気持ちも、
捉えどころのないもので、
あなた自身も「よくわからない」というのが
本音でしょう。

月夜の薄明りだけでは、
はっきりと物を認識できません。
今のあなたもまた、
ぼんやりとした視界ゆえに先行きわからない不安に
襲われているのかもしれません。

一旦、頭の中を整理してください。
ぼんやりと考えるのではなく、
紙に書き出したり、具体的に調べるなど、
一つ一つの事実を確認していきましょう。

あなたの不安はどこから来ているのでしょうか?
どれほど深刻な問題なのでしょうか?
もしかすると、
それはあなたの作り出した
ただの幻想かもしれませんよ。

19番

(19番)太陽

この絵柄は
「喜び」「主役」をイメージさせます。

大きな太陽と活き活きと咲くひまわり、
そして白馬にまたがった裸の子どもが
描かれています。
子どもは嬉しそうにほほえみ、
両手を広げて左手には旗を持っています。

このカードが気になるのであれば、
あなたの中で自分らしく生きていきたいという気持ちが
高まっているのかもしれません。
燦燦と降り注ぐ太陽の光に照らされて、
無邪気に喜ぶ子どものように、
ありのままの姿で自由を謳歌していくことへの
強い憧れがあるのではないでしょうか。

太陽は中心的な存在を意味し、
唯一無二の存在です。
あなたもまた、あなたの人生の主役なのです。
人と比べることなく、
自信を持つことであなたの人生は
喜びの多いものになるのだと
このカードは教えてくれているのかも
しれません。

ただし、太陽の光が強すぎれば、
ひまわりは枯れてしまうかもしれません。

あなたと同じように誰もが特別な存在です。
他者への敬意を持つことで、
あなたらしい輝きは一層
増していくことでしょう。

20番

(20番)審判

この絵柄は
「復活」「解放」をイメージさせます。

海に浮かぶ棺桶からは、
死人のような人々が顔を出し、
天を仰いでいます。
上空には天使がラッパを吹き鳴らして、
彼らに合図を送っているようです。

このカードが気になるのであれば、
あなたの中にしまいこんでいた過去の
アイディアや記憶が色鮮やかなイメージとともに
蘇りつつあるのかもしれません。

すでに終わったものと思っていたことや、
お蔵入りになっていた計画などはありませんか?
天使のラッパは告知の象徴であり、
あなたの度量がそれらの計画に見合ったものに
成長したことを知らせているようです。

あの頃よりもさらに経験を積んだ
あなただからこそ、それらの素材を再活用できる
タイミングに来ています。

しかし、時として過去の記憶に触れることは
辛い作業になるかもしれません。
そんな時は過去の経験が
どうしたらあなたの未来に役立つものになるのか
を考えてみてください。

過去から学び取り、
向き合う過程を通じて、
あなたの中にある古い感情は
新しいエネルギーへと変容していくのです。

21番

(21番)世界

この絵柄は
「完成」「満足」をイメージさせます。

中央にはダンサーと思わしき人物が
両手にバトンを持って踊っているように
見えます。
ダンサーを取り囲むような大きな卵形のリース、
四隅には神聖な生き物たちが描かれています。

このカードが気になるのであれば、
あなたがこれまで行ってきたことが完成を
迎えようとしているのかもしれません。
もしかすると、
それはあなたが望んでいた結果とは
違うものかもしれません。
けれども、一つのゴールに到達し、
安堵しているのではないでしょうか。

四隅の生き物たちは
かつては世界のすべてを構成すると
考えられてきた四大元素を
象徴しています。
そして、リースの上下に見える赤い装飾は
無限マークを表しているとされます。
つまり、この絵の中はすべての物が揃った
完璧な状態を表しているのです。

どういう結果であれ、
あなたが完成させたものに対して
自信を持ってください。
欠点ばかりを見るのではなく、
今のあなたにとってはベストな結果だと、
自分をほめてあげることも必要です。

ゴールは新たなスタートと一緒です。
満足感を十分に味わってこそ、
次なる目標や課題が見えてくることでしょう。

今はしばし、小休止。
次のスタートまでゆっくり休んでおきましょう。